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2021/01/27

AWS が Elasticsearch と Kibana をフォーク

aws  licence 

AWS がライセンスの問題により Elasticsearch と Kibana をフォークした*1ことがニュースになっていたのでメモ。

先日、Elastic が Elasticsearch と Kibana のライセンスを Apache License 2.0 から Server Side Public License(SSPL)と Elastic License のデュアルライセンスに変更することを公表*2していたので、これに対する AWS の対抗措置ということになります。これは一足先に SSPL にライセンス変更をしている MongoDBと同じ展開ですね。

AWSがElasticとKibanaをフォークへ | OSDN Magazine

AWSの動きの背景には、ElasticsearchとKibanaを開発するオランダElasticの方針変更がある。Elasticは1月15日、これまでApache License 2の下で公開していたElasticsearchとKibanaについて、ライセンス方針を変更し、独自ライセンスのElastic LicenseとSSPL(Server Side Public License)のデュアルライセンスにすることを発表した。理由について、クラウド事業者が貢献せずにオープンソース技術を活用していると説明していた。

ただ、SSPL は OSS ライセンスとしては認められていない*3という大きな問題があるので、ソースコードは手に入りますが OSS ではないというちょっと特殊な状態になります。具体的には RedHat を始めとする主要なディストリビューションがサポートすることがないということになります。過去に MongoDB が AWS 等のクラウドベンダーを非難していた内容は以下の通りですが、それからだいぶ時間が経ったものの AWS は頑なに歩み寄らないですね。一時は MS や Oracle が OSS の敵のような感じでしたが、最近はすっかり AWS が悪者のようです。

MongoDB now released under the Server Side Public License | MongoDB

The reality, however, is that once an open source project becomes interesting, it is too easy for large cloud vendors to capture most of the value while contributing little or nothing back to the community.


at 23:06 |
2019/07/22

Stack Overflow のコード片は CC BY-SA

licence  softwareengineering 

先日の ICSE 2019 勉強会で紹介されていた「Usage and Attribution of Stack Overflow Code Snippets in GitHub Projects」という論文が興味深かったのでメモ。

この論文の要点は Stack Overflow の載っているコード片は CC BY-SA 3.0 ライセンスなのに、それを使っている OSS のプロジェクトがライセンス違反になっていることがあるということです。CC BY-SA はクレジット表示し自分の貢献部分を元の作品と同じライセンスの下に頒布しなければならないというライセンスです。

ソフトウェア開発で困ったときにググると Stack Overflow のページがヒットすることがありますが、そのライセンスに注意しなければならないというのは盲点でした。調べてみると以下にちゃんと書いてありますね。

What is the license for the content I post? - Help Center - Stack Overflow

As noted in the Stack Exchange Terms of Service and in the footer of every page, all user contributions are licensed under Creative Commons Attribution-Share Alike. Proper attribution is required if you republish any Stack Exchange content.


    at 12:48 |
    2019/04/17

    Oracle クリティカルパッチアップデートに注意(2019 年 4 月)

    oracle  java  licence 

    Oracle が定例のクリティカルパッチアップデートを出しました。
    ちなみに Oracle JDK は 4/16 よりライセンスが改訂されて、個人利用・開発目的のみという使途制限がついている*1ので注意が必要です。

    参考

    商用利用をしている場合の OpenJDK 等への移行対応については以下が参考になります。


    at 20:14 |
    2017/09/27

    React は MIT ライセンスに

    facebook  licence 

    特許紛争に関わる条文が問題になっていた React のライセンス(Facebook BSD + Patents license)問題は、結局 Facebook 側が折れて MIT ライセンスとすることになったようです。
    この件が表沙汰になって以来、React から逃げ出す人が続出し、 Apache からも Category X (使用禁止)ライセンスとして名指しされたりしていたので、そのあたりがかなり厳しかったんでしょうね。

    Relicensing React, Jest, Flow, and Immutable.js | Engineering Blog | Facebook Code | Facebook

    Next week, we are going to relicense our open source projects React, Jest, Flow, and Immutable.js under the MIT license. We're relicensing these projects because React is the foundation of a broad ecosystem of open source software for the web, and we don't want to hold back forward progress for nontechnical reasons.

      at 23:02 |
      2016/03/07

      SCO と IBM の UNIX の裁判が最終決着

      licence  law  裁判 

      既に過去の出来事になっていた SCO 対 IBM の UNIX の裁判が最終決着したようです。

      SCO の FUD 戦術は Linux や Novell 、IBM を巻き込んで提訴当時はかなり世間を騒がせましたが、既に SCO は市場から退場しているので決着による影響はほとんどありません。SCO 対 Novell の裁判で Novell が勝利したのは 2010 年 6 月のこと*1で、これで UNIX の著作権が Novell にあることは確定していてこれでほぼ片がついていたのですが、最終決着までずいぶん時間がかかりましたね。

      2016年3月2日 安心してください,やっと死にました ─SCOがIBMと最終合意へ:Linux Daily Topics|gihyo.jp … 技術評論社

      長かった法廷闘争がようやく本当に幕を閉じた。2月26日(米国時間),米ユタ連邦裁判所は2003年から続いていたThe SCO Group(すでに破産)とIBMの一連の係争への最終通告となる文書を公開,SCOからIBMに対する訴えのすべてを棄却するとの判決を両者が受け入れたことを発表した。2月9日にSCO側とIBMに対してなされた通告の回答期限が26日だったことを受けての発表となる。

      at 22:12 |
      2015/05/08

      パブリックドメインの CC ライセンス「CC0」の日本語版公開

      licence  copyright 

      日本の著作権法では著作人格権は放棄できませんが、そのなかでも最大限に著作権を放棄することを宣言できる CC ライセンス 「CC0」 の日本語版が公開されました。実際に使う局面はあまり思い浮かびませんが、パブリックドメインにしたいというコンテンツがあれば、これをライセンスの第一選択のとすれば良さそうです。

      著作権の放棄を表明するツール「CC0」日本版公開 - ITmedia ニュース

      日本語版は英語版をほぼ忠実に翻訳し、正式版として公開した。日本語版ドラフトは2012年11月~12月にパブリックコメントを実施していたが、予定より大幅に遅れてのリリースとなったという。

        at 22:35 |
        2013/01/08

        Adobe CS2 祭りに Adobeが公式見解を公表

        licence  adobe 

        昨日の夜くらいから Adobe Creative Suite 2 が無料でダウンロード出来るという話が話題になっていましたが、この件について Adobe が無償公開をしているわけではないという公式見解を出すという顛末になったようです。事の発端はアクティベーションサーバーがシャットダウンされた事に対する補償措置だったわけですが、DRM がかかっているコンテンツは相手の都合でいつでも無効化される恐れがあるというオンラインアクティベーションの問題を1つ明らかにした感はありますね。

        Adobe® Creative Suite® 2 製品およびAdobe® Acrobat® 7のアクティベーションサーバーに関するお知らせ | アドビ

        弊社が不特定多数の皆様に対して無償でソフトウェアを提供することが目的ではございません。本措置は既存の正規ライセンスを所有されているお客様の利便性を損なわないための顧客支援の一環の措置であり、正規ライセンスを所有されていないお客様のご利用はライセンス違反となり得る旨、ご理解の上ご利用いただけますようお願い申し上げます。

          at 17:22 |
          2012/12/25

          初音ミクがクリエイティブコモンズライセンスへ

          licence 
          初音ミク / Crypton Future Media inc. / CC BY-NC - 初音ミクがクリエイティブコモンズライセンスへ
          Hatsune Miku / Crypton Future Media inc. / CC BY-NC

          初音ミクにクリエイティブコモンズ (CC) ライセンスの対象になると発表されています。

          弊社キャラクター公式イラストへのクリエイティブ・コモンズ・ライセンス付与につきまして - ピアプロブログ

          そこで弊社では、公表から今月ちょうど10周年をむかえ、YouTubeやWikipediaなどのウェブサイトでも採用されるなど、国際的に顕著な実績をあげているクリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CCL)を弊社キャラクターの公式イラストに適用することにいたしました。
          CCLの利用許諾条項の要約は、日本語のほか20カ国語以上の言語で記載されております。これでより多くの世界のファンのみなさまに、ライセンスをご理解いただいたうえで弊社キャラクターをご利用いただけるように願っております。

          CC側とも連携して動いているようで、こちらからもプレスリリース*1が出ていますね。さっそく英語のライセンスに関するページ*2も用意されていました。従来のピアプロ・キャラクター・ライセンスについても今後も有効とされているので、自分の都合の良い方が選べるデュアルライセンスということになるようです。


          at 23:18 |
          2012/07/10

          「Copyleft.next」 という GPLv3 の派生ライセンス

          licence  opensource 

          Copyleft.next という GPLv3 の派生ライセンスを開発するプロジェクトができたようなのでメモ。
          GPL とは互換性があるようですが、どのような部分が変更されているのかちょっと興味があるので、時間があるときに内容を確認してみようと思います。

          GPLv3の共同作者、GPLv3の派生ライセンス開発プロジェクト「Copyleft.next」を立ち上げ - SourceForge.JP Magazine : オープンソースの話題満載

          GNU GPLv3をRichard Stallman氏らとともに作成したRichard Fontana氏が、GNU GPLv3の派生ライセンスを開発するプロジェクト「Copyleft.next」を立ち上げた。コピーレフトのフリーソフトウェアライセンスを開発するためのもので、Free Software Foundation(FSF)といった組織や企業の支援を受けない、個人のプロジェクトとなっている。
          Richard Fontana氏はStallman氏やSoftware Freedom Law Center(SFLC)のEben Moglen氏らとともにGNU GPLv3の作成を行った人物。2008年2月までSFLCで法務顧問を務め、2007年にGNU GPLv3をリリースしている。その後は米Red Hatに移籍し、オープンソースライセンス担当を務めている。

            at 21:01 |
            2011/11/15

            Ruby のライセンスが GPLv2 + Ruby's から BSD + Ruby's へ

            ruby  licence 

            今回リリースされた Ruby 1.9.3 のライセンスが変更されているようなのでメモ。

            Ruby 1.9.3登場 - ライセンスがGPLv2からBSDライセンスへ変更 | エンタープライズ | マイナビニュース

            Ruby 1.9.3は基本的に1.9.2の改善バージョンだが、ライセンスが変更された点が注目される。それまでRubyはRubyライセンスとGPLv2のデュアルライセンスのもとで提供されていた。今回、GPLv2が2条項のBSDライセンスへ変更された。BSDライセンスは大きく4条項、3条項、2条項がある。4条項のBSDライセンスがオリジナルのBSDライセンスで、ここから宣伝条項を排除したライセンスが3条項BSDライセンス、または修正BSDライセンスと呼ばれている。ここからさらに条項を減らしたライセンスを2条項BSDライセンスになる(最近ではこの2条項BSDライセンスを指してFreeBSDライセンスと表記するケースもある)。

            上記の記事だとタイトルにデュアルライセンスと書いてないので分かりにくいのですが、GPLv2 と Ruby ライセンスのデュアルライセンスから、二条項 BSD ライセンスと Ruby ライセンスのデュアルライセンスに変更になったということですね。組み込み用途とか考えるとGPLだと縛りがきつすぎるので、BSDL を採用せざるを得ないということなんでしょうかね。

            [Ruby のライセンスが GPLv2 + Ruby's から BSD + Ruby's へ の続きを読む]

              at 21:44 |
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