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旧安田楠雄邸庭園を見学




今日は桜を見に行こうと思って徒歩で自宅から出かけたのですが、旧安田楠雄邸前の立て看に「しだれ桜 咲いてます!!」という文字を見つけたので入ってみることにしました。
このあたりは立派な豪邸がいくつもありますが、この旧安田楠雄邸はひときわ目立つ存在です。確か僕が千駄木に引っ越してきた頃は修復中でまだ公開はされていなかったのですが、数年前から門扉が開いている日があるので前を通る度にずっと気になってはいたのですが、まだ入ったことがなかったのでした。
旧安田楠雄邸は、大正8(1919)年に建設された近代和風建築として価値が高く、在来建築技術と西洋から伝来した新しい技術力、そして大正期までに高まった工業技術力を優れた意匠として十分に発揮して造られた建物とそこから眺める庭園により構成されており、東京都から名勝として文化財指定(1998年)を受けています。
平成8年までは安田家の人々が住まわれていたのですが、その後、多くの方に親しんで欲しいというご子孫の意志を受けたたてもの応援団の尽力により、財団法人日本ナショナルトラストに寄贈されました。1999年から本格的な復原事業を開始し、建物部分の修理がほぼ終了したことから、2007年からは一般公開を開始しました。
邸内は内部保護のため靴下必須で、カバン類は貴重品を除いて玄関で預かられます。フラッシュは禁止だそうですが、カメラを持ち込んで撮影をすることはできます。30分ごとにボランティアの方がガイドをしてくれるので、初めての場合はいろいろ教えてもらうと良さそうです。和風の外観ながら、応接室は洋室だったりと面白いです。このあたりは外観も完全に洋館だった旧岩崎邸とは大きく違うところです。
なんといっても2階からのしだれ桜の眺めは良かったですね。このしだれ桜は庭木で唯一の花が咲く木だそうです。どうやら来週は防空壕の公開があるらしいのですが、桜を見るのであれば今週がいいタイミングでした。イベントは年中を通していろいろやっているみたいです。そのほかにも邸内の見所はいろいろあると思いますが、個人的には茶の間の使い込まれて黒光りするちゃぶ台が一番印象的でした。この建物の驚かされる点は、柱から窓枠の桟、竿縁に至るまで全て面取りされていることでしょうか。
内部は電気のスイッチから、電灯に至るまで創建当初のままと思われるものが綺麗に残っています。建物自体はごく最近まで実際に使われていたということですが、さすがに建てられた年代が年代ということもあってすきま風だらけなので、都内といえどもさすがにちょっと住むには辛そうな感じです。
† 2014/04/02 追記
しだれ桜が満開のときはこんな感じになります。
† 2014/12/6 築城
紅葉のシーズンも綺麗です。
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