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気象庁内にある気象科学館



東御苑を散策しているときに、気象科学館が 9 月 24 日で休館してしまうというニュースを思い出したので、平川門から出て気象庁前交差点の所にある気象庁本庁舎へ。どうでも良いことですが、気象庁前交差点は気象庁が虎ノ門に移転したら交差点の名前はどうするんでしょうかね。
正門から中に入って、守衛さんに「気象科学館に入りたいのですが」と告げると、入館者用の名札を渡されてそのまま入ることができました。通常、官庁の庁舎に入るときには身分証明書の提示が必要になりますが、ここは特にそういうのは必要ないみたいです。
小さな展示スペースですが、展示内容はなかなか充実しています。常駐している係の人がいろいろと解説してくれるので高校で地学を取っていなくても楽しめます。特に興味深かったのは、最近は気象レーダーも軍用のようにフェーズドアレイレーダーになっていることや、偏波を使って雨粒の大きさを知ることができるということでしょうか。
ちなみに後者の話は、雨粒の大きさが直接測れるというわけではなく、落下する雨粒は直径が 2mm を超えると大きければ大きいほど落下中の空気抵抗により扁平につぶれる(逆に直径 2mm 未満の場合は空気抵抗よりも表面張力の方が強いので丸いまま)という性質があり、これを水平と垂直の偏波を使ってつぶれ具合を測ることによって達成されるとのこと。実際に雨粒が空気抵抗でつぶれる様子は写真のように専用の機械で観察することができます。
調べてみると、Xバンドマルチパラメータ(MP)レーダーに詳しく書いてありました。XRAIN などに使われているのがこれなんですね。勉強になりました。
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