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2017/11/11

RTX810 から RTX1210 に移行したら静的 NAT が動かなくて困った

  rtseries  networking 
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ヤマハ ギガアクセスVPNルーター RTX1210

処理能力不足だった RTX810 に変えて RTX1210 を導入したのですが、静的NAT の設定でハマってしまいました。

RTX810 と RTX1210 はコマンドはほぼ共通なので移行はスムーズにいくかと思いきや、現行の最新版(Ver. 14.01.20)では以下の部分が動作しませんでした。

nat descriptor type 1 nat nat descriptor address outer 2 10.10.10.10 nat descriptor address inner 2 192.168.10.10 nat descriptor static 1 1 10.10.10.10=192.168.10.10 20

この部分ですが、以下のマニュアルでも設定例「(7) example of NAT Descriptor」でも outer 、inner 共にダミーを設定しておく必要がある旨の説明があり、設定例もそうなっています。

26.6 静的 NAT エントリの設定

静的 NAT のみを使用する場合には、nat descriptor address outer コマンドとnat descriptor address inner コマンドの設定に注意する必要がある。初期値がそれぞれ ipcp と auto であるので、例えば何らかの IP アドレスをダミーで設定しておくことで動的動作しないようにする。

いろいろ試行錯誤してみて分かったのは、上記から以下のように outer の部分を削除してみると動作するということ。
実際 RTX810 のときはきちんと動作していたので、腑に落ちませんが RTX1210 では静的NATでは outer を指定してはいけないみたいです。

nat descriptor type 1 nat nat descriptor address inner 2 192.168.10.10 nat descriptor static 1 1 10.10.10.10=192.168.10.10 20

ちなみにNAT機能の動作タイプの設定によると、RTX1210 はポートセービング IP マスカレードがデフォルトになっているので、RTX810 との互換性を重視するのであれば、以下の設定を加えておくと良さそうです。ちなみにこのパラメーターの反映にはルータの再起動が必要なので要注意です。

nat descriptor backward-compatibility 1

2017/11/21 追記

どうやら再起動していなかったのが問題だったようで、ルーターを再起動したら address outer / inner 共に RTX1210 の時と同じ設定でうまく動くようになりました。


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