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楽天の店舗にAPIサービス利用者の声は届くのか?

本来は「テキスト」は「データ」を表現するためのものであって、「デザイン」を表現したいならHTMLタグを使おう、という、一見何の変哲もない原則がここでは重要な意味を持つ。 また、商品名の部分に商品名以外の情報をいれるべきではないことも当然である。この問題はまた、楽天の商品情報登録機能がデータとデザインに明確な分かれ目を設けていない という潜在的な問題も浮き彫りにする。商品情報にHTMLタグを使えることは店舗の個性を出すうえで重要な自由度だが、データだけをやりとりするためのAPIという概念とは相反してしまう。とにかく、情報とデザインとをごっちゃにしてはいけないのだ。 楽天大学ではこういう概念を店舗に教え、伝えきれないのだろうか。 素人さんはPC用の画面の見た目をどうにかするだけで精一杯だろうしなあ。
指摘されている事項は至極真っ当だと思うのだけれども、この人は楽天の現状を知らないのだろうなぁ。
乱暴に言えば楽天は店舗に売り上げを上げる方法を教えることに注力しているわけで、そこに情報とかデザインの原則なんてものは存在しません。きれいである前に良く売れる方法こそが楽天の原則なので。
商品の入力については確かにデータの項目は分かれています。店舗の運営をしてみると分かりますが、実はこの項目には見えない制限がいろいろと存在していて、店舗の管理者はそれを苦労してやりくりしているという実情があります。具体的には、これらの項目には記入できる文字数の上限が厳しく、項目によっては使えるタグが厳しく制限され、楽天の検索の対象となるフィールドも限られています。
だから美しくないとわかっていても、検索用のキーワードを散りばめたり、他のページへのリンクをたくさん張ったり、iframeを使ったり、テキストをイメージに変換したりとできる限りの手段を使う必要が出てくるのです。そうしなければ、綺麗、汚いに関わらず、売り上げが立たないのです。楽天の店舗で安定的に黒字になっているのはそんなに多くないはずなので、どの店舗も必死です。
また、ページのレイアウトは自由にはならないので、項目の属性に合わせてデータを入れるというよりも、項目が表示される場所にあわせてデータを流し込むという使い方にならざるをえないのです。
さらに、楽天の店舗運営コンサル自信も、他の店舗の真似をするように誘導しているのでそのような傾向に拍車がかかっているとも言えると思います。
ということで、内容がきれいになるかどうかについてはそれらとのトレードオフになりますから、アフィリエイトによる売り上げの比率が今後どうなるのかについてが、ユーザーの声が届くか届かないかの分かれ目になるんじゃないかとおもいます。
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