cactiが復活したのでサーバのCPU Usage 2年間分*1を貼ってみます。CPUはPentium4 3GHzで、大半の負荷はNucleusの関連プロセス(apache, mysql, memcached)によるものです。1日あたりのPVはロボットによるアクセスも含めて現在約4万強(1700PV/h)くらい*2です。
グラフを見ると2006年3月末と12月中に大きくCPU Usageが下がっていますが、これはアクセスが下がったわけではなくチューニングを行ったためです。特に後者についてはmemcachedの導入ポイントであり、コア改造によりプラグインオプション、スキン、テンプレート、グローバルオプションがmemcachedにてキャッシュされるようになったことにより、かなりmysqlの負荷軽減が達成できていることがわかると思います。
そもそもこんなにチューニングに熱心になったのは以前、あるレンサバ*3で仕事用のサイトを構築していたのですが、負荷が高すぎるということで突然アカウント停止されたりして懲りたということに起因していたりします*4。でも、劇的に効果があったこれらの対策はそのような負荷に対する許容度が比較的厳しい共有型のレンタルサーバでは使えないことでしょうかね。
これを書いていてちょっと思ったのは、このままいくとサーバインスール型のブログウェアってなくなっちゃうのかもしれないということです。そういえばMT4に関してこんなエントリもありましたが、僕も同感です。
Movable Type 4ベータテスト - Ogawa::Memoranda
少しネガティブな話をすると、私は最近(というかかなり以前から)ブログソフトウェアを個人的に運用するコストが高まり続けていて、いずれアマチュアユーザの手に負えなくなるだろうと思っています。共用サーバのMySQLでの運用に支障を来たしているという事実もそうですし、スパムに対抗するのに今後はより一層複雑な仕組みとそれを可能にするだけのリソースを必要とするだろうからです。MTAやDNSのように容易にスパミングの対象になるサービスはアウトソース化にそれほど抵抗なく踏み切れるわけで、最終的には自前でブログソフトウェアを動かす人は、同じく自前でBINDを動かす人の数の定数倍程度に留まると予想しています。
僕はMTAもDNSもプライマリは自前なのでいちおう最後まで残る人になるとは思うんですが、負荷対策やspam対策は日々高度化しているのも確かで、それにちょっと疲れてきているというのは正直あります。もうちょっとシンプルにできる方法を模索していかないといけないのかもしれません。
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