BLOGTIMES
2006/04/28

新年度のはずなのに

 
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今日の研究ミーティングはちょっとにぎやか。昨年度で卒業した3人のうちの2人がひょっこりと現れたからです。聞けば世間ではGWが始まっているというこのこと。僕はカレンダーどおりの休みなので気がつきませんでしたが、新天地で生活を始めた新社会人にとっては初めて大型連休&帰省の機会になるわけですね。みんな目が輝いています。そういえば僕にもそういう時期がありました

まだ新年度が始まって1ヶ月足らずなので新旧メンバー入り乱れて打ち合わせをやってみてもぜんぜん違和感がないところが面白いです。みんなこんなに研究室に愛着があったのかなぁとちょっと不思議に思ったりしますが、研究室がこれからもこうして気軽に帰ってこられる場所であり続けられればいいなと思っています。これから大学が生き残っていくためには社会人過程を作ることも作戦のひとつかもしれませんが、ただ作っただけではダメでそれ以上に地道にチャネルを開拓する必要があるのではないかと思います。

内容がぜんぜん違うといわれたけれど・・・・・

無門関 (岩波文庫)

旧メンバーからやっている内容があまりに違いすぎてショックだったといわれてしまったんですが、それま毎年のことであり僕の故意でもあります。今の時期はどの研究チームでも新メンバーが入って、自分たちがこれから取り組んでいく研究テーマについてブリーフィングをしていると思うんですが、よくあるパターンとして論文を渡したうえで「それ来週まで読んで、理解した内容を発表して。」ということをやっていたりするのですが、はっきりいってそれが嫌いです。だから、これまでの研究の論文はこの時期は封印することにしています。

今の時期は研究に対するWhatについては十分共有しておくべきだと思うのですが、論文には当たり前ですが結論が含まれており、その結論に至るまでのHowが大半を占めています。自分自身の研究のやり方に自信が無いわけではないのですが、今の時期はコレまでの研究のHowの部分を知らないからこそできる自由な発想というのを大事にしたいと思うのです。

つまり、目的さえ共有できれば、あとは最適なやり方を自由に考える時期したいと考えています。これは僕が禅寺で5年間生活をして学んだ一番大事好きな言葉に「大道無門、千差路有り。此の関を透得せば、乾坤に独歩せん。」に由来しています。つまり道(目的)に至るためには千差路が有るわけです。研究って始まってしまうと結構猪突猛進的なところがありますから、僕自身のためにも年に一回くらいはたな卸し期間が必要なのではないかというのも多分にあるのですけど。


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