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ソフトウェアの手離れ
普段からソフトウェア開発、リリースをくりかえしていると、当たり前のように保守というのがついてまわってきます。
ところが、この保守というのが意外に曲者でして、旧データの引継ぎやら何やらで新規開発よりもコストがかかったりすることもしばしばです。だから、エンジニアとしては、いかに手離れを良くするかというのが腕の見せ所だったりするわけです。
ソフトウエア保守 : IT Pro ITレポート(キーワード3分間講座)
"ソフトウエア保守の業務内容はJIS規格(JIS X 0161)にまとめられている。JIS規格では、ソフトウエア保守の作業を四つに分けている。(1)利用開始後、発生した問題を解決するために講じる「是正保守」、(2)障害を引き起こす原因になり得る問題を見つけ出して直す「予防保守」、(3)性能や保守性を向上させるためにソフトウエアを改良する「完全化保守」、(4)利用環境の変化に合わせてソフトウエアを修整する「適応保守」がある。"
ソフトウェア保守ってずっと昔から規格としてどこかに定められているとずっと思っていたのですが、意外にもJISになったのは2002年11月だったようです。
† 是正保守
いわゆる不具合修正。
この辺は瑕疵担保責任契約が絡んでいることも多いので、保守というよりは開発の後始末みたいな感じなことも多いと思います。その場合には開発メンバーがそのまま対応に当たるので比較的簡単です。ところが、かなりふるいプログラムで開発メンバーがちりぢりになっていたり、コアなメンバーが退社していたりとかすると、地獄を見ることも。
† 予防保守
是正保守のように必要に迫られていないような、不具合修正のことですよね。セキュリティ対策のようなものもこちらに入るんでしょうか。
起こりえるリスクを自分の上司にきちんと説明して費用対効果が明確にならないと、間違いなく認められない(or 無駄なことをやっていると評価される)仕事でしょう。
† 完全化保守
チューニングとか、リファクタリングみたいなものをさすのかな?これもなかなか認められないかも。
† 適応保守
バージョンアップ対応とか、移植のようなものがこれでしょうか。
一見単純作業のように見えますが、一番鬼門だと思います。
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