BLOGTIMES
2008/11/21

XBRLは日本がリードする標準=人柱?

  xml  standardization  disclosure  fsa 
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しばらく前からXBRLというXMLをいじくり回していたりするんですが、やけに柔軟性が高かったり*1とか、ほとんど使われることがないXLinkを使っていたりとか、仕様がなかなか曲者で、そのファイルが正しいかどうかを検証するのも結構大変です。正直、この規格で正しくファイルを作って提出しなければならない会社は気の毒だと思っていました。

日本がリードする標準“XBRL”を世界に広める~富士通 - @IT

日本を中心に世界でXBRLの適用が進み、2008年3月には金融庁でXBRLを採用した電子開示システム「新EDINETシステム」が稼働。2008年7月には東京証券取引所でXBRL形式で決算短信の報告をする「第3次TDnetシステム」が稼働。

上記の記事を読むと黒幕は富士通みたいに思えてきますね。作るのが難しい規格を作っておいて、Excelから簡単に作れますよというプロダクトを売り出すというマッチポンプなんじゃないかと。初めにファイルを作らされた企業は人柱みたいなものです。

第1四半期に係る四半期報告書におけるXBRLデータの提出結果について:金融庁

XBRLの提出は大きな混乱もなく順調に行われましたが、提出されたXBRLデータの一部において改善すべきと思われるものが発見されました。今後のXBRL形式による財務諸表の作成・提出の際には以下に記載の事項に留意するとともに、既にEDINETへ提出済みのXBRLデータについても、これらに該当するものを発見した場合にはXBRLを修正のうえ再提出をご検討願います

ちなみに金融庁のページをチェックしてみると、不適切なファイルの修正、再提出を促すリリース文が掲載されていました。こうなるのは目に見えていたはずなので、規格的にもうちょっとなんとかした方がいいと思うんですけどね。

  • *1: 標準規格なのに、企業独自の項目を新しく定義できたりとかする。

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