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さくらのクラウド、障害から本復旧に至らず、当面無料化へ



さくらのクラウドは提供開始からテスト用のサーバを一台借りているのですが、12月からストレージシステムの障害が断続的に続いていて、バッチのバグによるデータ消失等々もあったわけですが、僕のマシンは運良くこれまでは大きな障害を食らわずにやってきました。が、とうとう3/19の障害*1をまともに食らってしまいました。ダウン時間は約12時間と最長、しかも計画作業後のソフトウェアアップデートで障害が拡大したというのはちょっといただけないですね。
さくらのクラウドの現状報告および課金対応について | IaaS型パブリッククラウド「さくらのクラウド」
既に掲載のとおり、データを格納するストレージのパフォーマンス低下により、頻繁に負荷が増大する状況が続いております。
その為、改善を図ることを目的としたファームウェアアップデート作業を行わせて頂きましたが、メンテナンス以降に長時間の停止が発生し、且つ改善の効果も十分には得られておりません。
当該ストレージのメーカーとは、根本的な解決に向けて、努力を続けておりますが、誠に遺憾ながら現状は完全な解決の目処をご案内する事ができません。
弊社としても、お客様が安心してご利用頂けない現状を痛切に感じており、一日も早く正常化を目指しておりますが、現在は課金をさせて頂ける状況ではないと判断致しました。
12月の障害の時も1ヶ月分料金が無料になっていたりしたので、さすがに今月は金取れないんじゃないかと思っていましたが、とうとう本格対策されるまで無料化ということになってしまいました。まぁ、無料だから文句言うなよということなのかもしれませんけど。ちなみに渦中のストレージは Oracle の Sun ZFS Storage 7320 Appliance というやつです。下記の写真のマシンですが結構ごついストレージです。これまでの経過を見る限り相当なじゃじゃ馬なんでしょうね。大型の統合ストレージを使う仕事に関わったことがありますが、単なる HDD の塊というわけでもないので、いろいろ大変なのだろうと思います。Oracle からも有効な解決策が提示されていいないみたいですし。
オラクル・アジアパシフィック&ジャパン メディア・センター - オラクルの「Sun ZFS Storage Appliance」がさくらインターネットのクラウド・サービスのストレージとして稼働開始
さくらインターネットは「さくらのクラウド」を実現するストレージ基盤として、サーバーとストレージ間の高速インタフェースと、トラフィックの大幅増加へ対応するために複数台の装置を連結できる拡張性を重視し、InfiniBand対応ストレージとして既に実績を有する「Sun ZFS Storage 7320 Appliance」の採用を2011年5月に決定しました。約6ヵ月の検証期間を経て、本日のサービス開始までに「Sun ZFS Storage 7320Appliance」を複数機採用・稼働しました。
今後の本格対策がどのようになるのかというところが気になりますが、上記のさくらの現状報告によると「現在のストレージとは異なる、根本的に設計を見直した新たな環境を構築中」という文言が見えるので、 Sun ZFS Storage を使うアーキテクチャに見切りをつけてしまうのかもしれません。現に VPS の方のアーキテクチャはある程度安定して稼働しているわけなので、そちらのアーキテクチャを流用することを考えているのかもしれませんね。どちらにせよ今後の奮起に期待です。
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