BLOGTIMES
2014/10/06

授業の質と授業評価

  education  paper 
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現在は文科省が推進しているということもあって、どの大学でも授業評価があるのが当たり前になっています。
しかしながら、これが実際に授業改善に役に立つのかということについては賛否があります。自分が大学生だった頃を振り返ってみれば、ぶっちぎりで授業評価が高かったのは「3回に1回くらいは必ず休講」とか「必ず先生が30分遅れてきて、30分早く終わる」みたいなものが少なくありませんでした。もちろんこれは由々しきことなので、程なくしてそういう講義はなくなったと聞きましたが、授業評価ではなく実質的な人気投票になっていることは否めないと思います。

そんな授業評価についての研究が話題になっていたのでメモ。

学生による「教授の講義評価システム」はまったく役にたたないことが研究によって判明 - DNA

また、集計することにも問題があります。刺激的な内容によって学生の賛否が極端に分かれた講義と、万人が受け取りやすかった講義では、平均するとだいたい同じ点数になってしまうという問題があります。
さらには初年度生向けの入門講義と、より専門的なゼミナールを同じ様式で評価してもよいでしょうか。実習講義ではどうでしょうか。まったく違うものに同じように成績をつけるのは困難です。
そもそも教授への評価は「単位のとりやすさ」によって大きく変わります。「チョロい」講義には高い点がつきがちです。

上記の記事に出てくる研究は下記の2編。研究で教育を扱っているのでちゃんと原著を取り寄せて読もうと思います。


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