BLOGTIMES
2014/10/26

メールの「Re:」はラテン語?

  rfc 
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メールで返信しようとすると Subject の先頭に挿入される Re: がラテン語から来ているという話を見つけたのでメモ。

ビジネスマナー研修<メール編:件名>(6):Re:はReplyの略ではない――返信メールの件名は変更してもいいのか? - @IT

「Re:」とは、ラテン語からきた言葉で「~について、~に関して」という意味です。英語のビジネス文書やファックスでは、次のように返事でなくても使われています。

書いてある話もちょっとそうなのかなぁというものが多いので、これも眉唾ものじゃないかと思っていましたが、とりあえず原典と思わしきもんのの確認はとれました。出典はおそらくメールの形式の標準を定めた RFC5322。3.6.5. Informational Fields に下記のような記載があり、Re: はラテン語の in re の短縮形だとされています。MAY なので、返信を Re: で始めることはあくまでオプションという位置づけだということがわかります。

P. Resnick, "RFC5322: Internet Message Format," October 2008.

When used in a reply, the field body MAY start with the string "Re: " (an abbreviation of the Latin "in re", meaning "in the matter of") followed by the contents of the "Subject:" field body of the original message.

自分はメールを使い始めたのは 1994 年のことで、当時から返信すると Re: がつく機能というのは普通でしたし、何度か RFC も読んだことがあったはずなのですが、こんな話は初耳だなぁと思ってさらにいろいろと調べてみると面白い事実を発見。RFC5322(2008年10月版)の前のバージョン RFC2822(2001年4月版)では、同じくラテン語ではあるものの Re: は res から来ているとされていて、微妙に説明が異なっています

P. Resnick, "RFC2822: Internet Message Format," April 2001.

When used in a reply, the field body MAY start with the string "Re: " (from the Latin "res", in the matter of) followed by the contents of the "Subject:" field body of the original message.

さらにさかのぼって RFC822(1982年8月版)*1を見ると、これには 3.6.5. Informational Fields という項自体がありません。僕がメールの仕組みを調べていた時期は RFC822 が現役だったので、その後にこういう説明ができたというのを知らなかっただけですね。RFC 的にはラテン語ということになっていますが、こじつけという気もしなくもありません。


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