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晴海客船ターミナルで護衛艦ゆうぎりを見学






第67回 東京みなと祭が晴海客船ターミナルで開催されていたので、護衛艦ゆうぎりの一般公開に出かけてみました。以前、同型艦のやまぎりを見たことがあるので、それほど新味はありませんが、後部にヘリが載っているところを見るのは初めてです。
まず目に入るのは対潜装備であるアスロックと短魚雷発射管。さすがに中が見えないと面白くないという配慮からか、ランチャーには訓練用の弾が装填されていました。短魚雷発射管は中が見えるように蓋が開けてあります。空気圧で発射するようになっているようですが、発射管自体に細工はなく、単なる筒ですね。
† 特定特別防衛秘密とは
後部にまわるとシースパロー RIM-7Mがあります。面白いのは最大速度、飛翔時間、最大射程が「結構速い」「まあまあ長い」「それなりに飛ぶ」(特定特別防衛秘密)と書かれていること。ちなみにこの特定特別防衛秘密は日米相互防衛援助協定等に伴う秘密保護法による、アメリカから供与された装備の仕様についての秘密ということみたいです。
3 この法律において「特別防衛秘密」とは、左に掲げる事項及びこれらの事項に係る文書、図画又は物件で、公になつていないものをいう。
一 日米相互防衛援助協定等に基き、アメリカ合衆国政府から供与された装備品等について左に掲げる事項
イ 構造又は性能
† 艦長命令が・・・
もう一つ面白かったのは、ある扉にかかれた閉鎖許可申請の緩和についての艦長命令。艦船を見学すると扉に「X」や「Z」などの文字が書かれているのですが、これについてちょっと調べてみたところ、これは閉鎖記号と呼ばれるもののようです。基本的に開けておくべき場所なのか、閉めておくべき場所なのかというのがこの記号の意味するところというわけです。
以下の資料によると「Z」は戦闘中または保安上必要とする場合に閉鎖ということなので、それ以外の時は開けておかなければならないのでしょう。この扉は外に面しているところだったので、おそらく、戦闘中以外に開けておくと暑かったり、寒かったりするのだろうと思います。そんなわけで、閉めるときにいちいち許可を得ないといけないのは面倒なので、冷暖房時には閉めることが出来るという運用になったということでしょうか。
"艦内の閉鎖標識とは," 自衛艦 100のトリビア, 海人社, p.46, 2011.
X=航海中,停泊中を問わず閉鎖するものまたは停止すべきもの。
Y=航海中および停泊中の保安警戒上必要とする場合に閉鎖または停止すべきもの。
Z=戦闘中または保安上必要とする場合,閉鎖または停止すべきもの。
W=応急作業上必要がある場合または総員離艦の場合以外は,航海中,停泊中を問わず開放または運転すべきもの。
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