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ひとまず帰省
仕事納めはまだなのですが、オフィスに出勤するのは今日までなので帰省しました。
正直、ちょっと気は重いんですが。。。。
年明けは1月9日から出勤なので今年はかなりのんびりできそうな感じ・・・・ではなくて、そのほとんどが先日条件採録になった論文の、採録条件に関する回答書作りに費やされるのではないかと思います。
† 採録条件に関する回答書とは
ご存じない方も多いかと思いますが、学術論文を論文誌に投稿すると通常はその結果が3通り(採録、条件採録、不採録)で通知されてきます。
このうち条件採録というのは、そのままでは不採録だけれども、条件を満たすように修正をしたら採録にしますよというものです。かなりあいまいな感じですが、実際この幅はかなり大きく、限りなく採録に近いものから、限りなく不採録に近いもの*1まであります。
自分の論文が条件採録になった場合、採録の条件と期日が通知されてきます。条件は研究の内容、分析の手法に関することはもちろんのこと、字句の誤り、引用の仕方、フォーマットのようなことに至るまで細かくコメントが入ってきます。明確に条件であると書かれているもの以外は任意の修正項目になるので原稿上は修正してもしなくても構わないことにはなっていますが、指摘された全ての点において査読者を納得させない限り採録にはならないと考えるべき、というところがポイントらしいです。このため、期日までに修正した原稿と共に、採録条件に関する回答書というものを作って査読者を説得することになります。
これが意外と曲者で、相手の意見に感謝を述べ、折れるところは折れ、反論するところは反論し、自分の言いたいことが過度に修正されないように制御しながら、上手に落としどころを提案するというテクニックが要求されます。
今回は比較対象の論文が指定されてこなかったので、よかったのですが、似たような研究がこれまでにもなされている場合で、その論文を引用していなかったりすると、論文を指定された上で、この研究との違について説明してくださいといわれることもあります。サーベイ不足といわれればそれまでですが、1ヶ月くらいの間に人の論文を読んで自分の意見を述べなければならないのはかなりしんどいことになります。
見よう見まねでなんとなく論文を書くことはできるのですが、こればっかりは素人ではなんともなりません。ウチの先生曰く「論文がかけるのは当たり前。回答書が書けるようになれば一人前。」なんだそうで、半人前の自分にとってはたたき台を作るだけでも一苦労です。
- *1: 現状では絶対にクリアできないような条件が課される場合もあります。
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