BLOGTIMES
2009/01/11

ゴム状硫黄は黄色だった。

 
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そういえばゴム状硫黄の色は褐色ではなくて、本当は黄色だったのを高専生が発見して、それで教科書の記述が変更されることになってしまったという話がありました。

高校生の化学で自分も実際に実験して褐色だったことを確認して入試のために暗記した記憶はありますが、その前提条件に疑いを持つなんていうことは無かったように思います。
他のことでもそうかもしれませんが、科学者である限り「常識や経験≠真実」であるということを忘れてはいけないですね。今でも大学で研究をやっている自分に取っては正月からちょっと勇気づけられるニュースでした。

asahi.com(朝日新聞社):ゴム状硫黄「黄色」です―17歳が実験、教科書変えた - サイエンス

市販の5種類で試した。純度98%の硫黄粉末や99%の硫黄華で作ったゴム状硫黄は褐色や黒色で、試験管に黒い物質が残った。だが99.5%の結晶硫黄だと黄色になり試験管に何も残らなかった。
そこで、黄色いゴム状硫黄に鉄粉を混ぜて溶かし、再びゴム状硫黄にすると褐色に変わった。鉄粉が多いと黒色になった。純度99%以下の硫黄は、不純物で褐色や黒色になると分かった。

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    Kat (2009/01/14 03:51) <%HatenaAuth()%>

    私もこのニュースは、感心しました。

    昨今、子供に大人の真似をさせるだけのものが非常に多いと感じていますが、この例に関しては、先生と生徒に脱帽です。

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