BLOGTIMES
2004/08/19

期待しすぎなのか、本当にダメなのか

  gartner 
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ガートナーIT投資効果の実態に関する調査がちょっと面白い。

ITmedia Survey:IT投資で「期待以上の成功」はたった0.6%

"調査結果では、「期待どおりの成功」はわずか6.6%。「期待以上の成功」は0.6%となり、IT投資で期待どおりの効果を挙げた企業が非常に少ないことが明らかになった。"

要はIT投資が、企業の期待にどれだけ応えられているかということに関する調査なんだけど、ほとんどの企業で効果は限定的という評価になっているようです。

このギャップはどこから

このギャップが生まれる理由は簡単に言えば2種類になると思います。つまり「そもそもの目標設定とそのための戦略がおかしい」「実際にITを扱う人(部門)がマネジメントされていない」のどちらかということです。

思いつくところを並べてみると

 経営層
  ・経営層にITの現実を伝えられる人がいなかった
  ・目標設定がもともと幻想だった
  ・ITを導入することがいつの間にか目的になっていた
  ・情報システムを導入しても、仕事のやり方は変えなかった
  ・ITを入れれば何かが解決すると思っていた

 情シス
  ・全体最適という発想がない
  ・そもそも情シスがダメダメ部隊だった
  ・ベンダーの言いなりで要件が十分伝えられない
  ・部門間のとりまとめができていない

こんな感じ。

CIOの役割

今回の調査ではCIOの有無と成功に関する相関はなったようなのだけど、それは上記のような問題をCIOが認識して、それを反映した戦略を立案できていないということなんでしょうね。

ガートナーがいう本来理想とするような機能を果たしていないというのは、つまりそういうことなんですよね。


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