BLOGTIMES
2009/07/10

プログラミングをマスターするために必要な素養

  softwareengineering 
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数日前に見つけた「Coding Horror: Separating Programming Sheep from Non-Programming Goats」を翻訳した、「プログラミングできる人とできない人との間の深い溝」というエントリが興味深いです。

このエントリの元になったpaperはUntitled DocumentSaeed Dehnadi, "Testing Programming Aptitude"だと思われます。このページには実験につかった問題用紙等も公開されているので、実際にどのような実験が行われたかを確認することもできます。

自分としては共感できる部分が多かったので、自分以外はこの研究に対してどのような感想を持つのかがちょっと気になったので、今日の研究ミーティングで自分が発表するついでに、自分のスーパーバイザの教授陣に少し内容を紹介してディスカッションをしてきました。

プログラミングできる人とできない人との間の深い溝 - 翡翠はコンピュータに卵を生むか

十分なデータ数がないので疑わしいままではあるが,最初のテストにおける3つのグループの違いは「無意味なもの」に対する姿勢の違いのように見える.形式論理的な証明,つまりプログラム(プログラム言語と呼ばれる形式的なシステムで表現されている,特定の計算が可能である形式論理的証明)は,まったく無意味(meaningless)である.あなたはコンピュータプログラムを書くために,あなたがプログラムに意味して欲しいことはなんであれ,これを受け入れる必要がある.機械は盲目的にその無意味なルールに従い,何らかの無意味な結論に至る.

この能力は数学のような抽象的なモデルを理解したり、実際にそれを何かに応用したりするために必要な能力ですよね。現状のプログラミングのトレーニング方法が抽象概念は具体例で学ばないほうがいいという問題を地で行ってしまっている部分があるので、モデルを理解するための支援方法を真剣に考えてみる必要があるのかもしれません。


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