BLOGTIMES
2010/08/13

コンパイラ 新コンピュータサイエンス講座

  softwareengineering 
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コンパイラ (新コンピュータサイエンス講座)

実家の書棚を漁っていたら、学部時代に使っていたと思われるコンパイラの教科書を発見しました。使っていた当時は国内のソフトウェアの先生のこととかよくわかっていませんでしたが、よく見たらコンパイラの第一人者の中田育男先生の本ではないですか。薄くてちょうどよいので、改めて読み返してみました。

これを使って勉強していたのは今からもう10年くらい前のことですが、オブジェクトコードの生成の部分を全く講義してもらえなかったのでとても消化不良だったことはよく覚えています。何せコンパイラはソースプログラムをオブジェクトプログラムに変換すると初回に解説したのに、構文解析の話ばかりされるわけですから。

偶然、当時の講義ノートも残っていたので、それと一緒に確認してみるとスタックマシンの解説を飛ばして、ほとんどの時間がBNF記法と構文木の説明ばかり(この本でいうところの4章くらいまで)されていたようです。この本の構成上、ターゲットとなるプロセッサに依存するような話はなく、スタックマシン向けのマシン語を生成するところで終わっているので、その部分があまり重要ではないという判断があったのかもしれませんが、今改めて考えてもそこはちょっと残念です。

当時はこの本の後半部分を自分で読み進めることができなかったので、この本はそのままお蔵入りになっていたわけですが、改めて今読んでみると結構スラスラ読めるものですね。構成も悪くないし、コンパイラの基礎を学ぶには良さそうです。


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