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2014/05/05

緊急地震速報が動作しなかったのは仕様通りだったけど・・・




今日は朝っぱらからそこそこ大きな地震があって驚きましたが、なぜか緊急地震情報が鳴りませんでした。ニュースでは震源の深さが150キロを越える場合には緊急地震速は発表しないとされていますが、このあたりはどこかに決まったものがあるのだろうかと思っていろいろ調べてみました。
時事ドットコム:東京地震、一般向け緊急速報は発表せず=技術的制約で気象庁
東京都千代田区で最大震度5弱を観測した地震について、気象庁は一般向けの緊急地震速報は発表しなかった。5日朝に記者会見した長谷川洋平地震津波監視課長によると、震源の深さが150キロを超える場合、技術的に高い精度で震度を予測することができないため、発表していない。
いろいろ検索して見た結果、気象庁の「気象庁|緊急地震速報|緊急地震速報の入手方法について」というウェブにガイドラインがあり、ここに以下のように記されていることがわかりました。つまり、仕様どおりの動作だったということなんですね。ただ、ここにはハッキリと「震源の深さが150km以深の深発地震では震度5弱以上の強い揺れを観測したことがない」と書かれちゃってるので、このあたりは想定外のことが起こったということで、見直しされるかもしれません。
気象庁, "緊急地震速報を適切に利用するために必要な受信端末の機能及び配信能力に関するガイドライン(PDF)," p.29.
○深発地震についての緊急地震速報(業)による制御、放送、報知
現在の地震動予報の方法では、深発地震[沈み込んだプレート内で発生するような震源の深い地震]については、震度を精度よく予想することは困難なことから、混乱を生じさせないよう、深発地震についての緊急地震速報(業)は制御、放送、報知に用いないことを推奨する。
ただし、深発地震でも経験的に大きな揺れが観測される東日本の太平洋側のような地域では、精度が低いことについて承知し、利用することによって生じるリスクを十分考慮したうえであれば、制御、放送、報知に使う選択もある。
なお、緊急地震速報(警報)は、深発地震では正確な震度分布を予想できないこと及び震源の深さが150km以深の深発地震では震度5弱以上の強い揺れを観測したことがないことから、深さを150km以深と推定した深発地震に対しては発表していないため、緊急地震速報(警報)に動作を整合させた場合、深さを150km以深と推定した深発地震については動作しない。
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