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2014/12/17

光ケーブルと互換性


仕事場にあったネットワーク接続用の古いメディアコンバーターを廃して、直接L2スイッチのSFPに光ケーブルを接続しようと思ったら、思ったよりも苦戦してしまったので、忘れないうちにメモ。
銅線の LAN ケーブルであれば、10Mでも100Mでも1000Mでも10Gでも、基本的にはRJ45コネクタで、カテゴリが違うだけですが、光ケーブルはコネクタの種類、ケーブルの種類、伝送規格、トランシーバーの規格がそれぞれあるのですが、それぞれ互換性がありません。
そんなわけで、ケーブルを買おうと思ってメーカーのページを見たりすると、似たようなケーブルがたくさんあって大混乱。例えば 「SC-LC 1m マルチモード 62.5µm」という感じ。トランシーバーも同じで、似たようなものがたくさん並んでいて、「SFP 1000BASE-SX LC」という感じで規格が羅列されています。
銅線の規格に慣れきっていると 100Mbps の機種と 1Gbps の機種が相互接続できないのは腑に落ちませんが、光であればこれが普通のようなので、発注の時からかなりドキドキします。落ち着いて一つ一つ確認していけばそれほど難しくありません。
† コネクタ形状
- FC: 丸形でねじ式
- ST: 丸形でバヨネット式
- SC: 角形でプッシュプル。一昔前はよく使われてたが、SFPになってからはあまり見ないような気がする。フレッツ光で使われてるのはこれの1芯タイプ。NTTが作った*1。
- LC: 小さな角形でプッシュプル。SFPから出ている2芯の光コネクタはこのタイプ。
† ケーブルの種類
- マルチモード: コア径が太い(62.5µmと50µmの2種類)ため曲げに強い。安価。屋内配線向き。
- シングルモード: コア経が細い(9.2µm)ため、曲げに弱い。高価。長距離通信向き。
† 光ケーブルの転送規格(1Gbps)
- 1000BASE-SX: 1Gbps。2芯。マルチモードケーブルで550mまで。シングルモードケーブルは使用できない。
- 1000BASE-LX: 1Gbps。2芯。マルチモードケーブルで550mまで、シングルモードケーブルで5kmまで。
- 1000BASE-BX: 1Gbps。1芯。シングルモードケーブルで10kmまで。
† 光トランシーバの規格
- SFP: 所謂Mini-GBIC。1Gbps対応。
- XFP: SFPよいりも一回り大きい。10Gbps対応
- SFP+: 形状はSFPと同じ。10Gbps対応。
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