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qmail導入の前に

先日のDNSに引き続きメールサーバ(MTA)のセットアップをしています。
僕はMTAはずっとqmailを使ってきました*1。
qmailとその作者のDJBについてはその賛否が分かれるところで、さまざまな論争を巻き起こしていたり*2しますが、シンプルな動作とセキュリティホールの無さ、プログラムのわかりやすさ*3を僕は評価しているので使い続けています。さらにvpopmailやqmailAdminと組み合わせて管理ができることも使い続けてい大きな要因になっています*4。
よって、今回もこの大枠は維持してアップデートをしていきます。
† 定番のパッチあて
qmailははっきり言えば少しクセのあるMTAで、「MTAはメールの中継がするのが責務なのだから、標準に従っていないメールを標準に合うように修正する必要はない」というような仕様に対するドライな面が少なからずあります*5。
そのため、実用的に使おうとするならばオリジナルに対して様々なパッチをあてなくてはなりません。パッチあてはかなり骨の折れる作業で、普段から自分でプログラムやMakefileを書き、コンパイルして、インストールできるくらいの技量がなければはっきり言ってかなり難しい作業だと思います。
それがイヤで、お手軽に済ませたいというのであれば、netqmailやQmail Toasterを活用すればずいぶん楽になると思います。特に後者はウェブからの管理画面もrpmでインストールできます。
すでにココまでやらなければいけない時点でqmailの時代は終わっているのかもしれません。なお、実際に導入した構成についてはまた後日解説します。
- *1: qmailの動作などついてはYusuke Shinyamaさんの文書とか djb関連にわかりやすくまとまっています。
- *2: 「djb はいったい何を考えてるのか」などを参照するか、Googleで「djb教」と入れると意味がわかります。
- *3: MTAの勉強をするにはよい題材だと思います。
- *4: 僕が知らないだけかも知れませんがsendmailやPostfix, Eximでもこういうプロダクトがあれば乗り換えるかも知れません
- *5: そのくせ、自分もちゃんと仕様に従っていない部分もあります。
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