BLOGTIMES
2019/05/09

PHP の内容を AST で解析する

  php  softwareengineering  tutorial 
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PHP のファイルが静的解析したくなったので、ソースから AST を得る方法を調べてみました。
以前、Eclipse の ASTParser を使う話を書いたことがありましたが、それの PHP 版になります。

今回の作業にあたって、以下のスライドがとても参考になりました。

PHP は 7 になってから内部的に AST が利用されているため、以前よりも AST を得るのは簡単になっています。
既に以下のような extension が提供されているので、いずれかをインストールすれば大丈夫です。

今回はマニュアルが充実している前者の nikic/php-ast を入れてみることにしました。
以下、構築メモになります。

準備

基本的には全てマニュアルに書いてあります。

Linux の場合には pecl を使えば簡単ですが、Windows の場合には対応するバイナリを手動で入れる必要があります
面倒なので XAMPP を使っている場合に設定を自動的に行う bat を組んでみました。

phpast_setup.bat

cd C:\xampp\php\ext curl -s https://frippery.org/files/busybox/busybox.exe --output busybox.exe curl https://windows.php.net/downloads/pecl/releases/ast/1.0.1/php_ast-1.0.1-7.3-ts-vc15-x64.zip --output php_ast-1.0.1-7.3-ts-vc15-x64.zip busybox unzip php_ast-1.0.1-7.3-ts-vc15-x64.zip php_ast.dll busybox grep extension=php_ast.dll C:\xampp\php\php.ini > nul if %ERRORLEVEL% == 1 ( busybox sed -e "s/^;extension=xsl/;extension=xsl\n\n#php-ast\nextension=php_ast.dll/" < C:\xampp\php\php.ini > C:\xampp\php\php.ini.new move C:\xampp\php\php.ini C:\xampp\php\php.ini.old move C:\xampp\php\php.ini.new C:\xampp\php\php.ini ) del busybox.exe php_ast-1.0.1-7.3-ts-vc15-x64.zip

動作確認

今回は以下のように結果を単純に JSON に出力するようにしてあります。
種別やフラグをデコードするためには付属の ast_stub.php, util.php の内容が参考になります。

ast_json_dump.php

<?php $code = <<<'EOC' <?php $var = 42; EOC; echo json_encode(ast\parse_code($code, $version=50), JSON_PRETTY_PRINT); /* OUTPUT: { "kind": 132, //AST_STMT_LIST "flags": 0, "lineno": 1, "children": [ { "kind": 517, // AST_ASSIGN "flags": 0, "lineno": 2, "children": { "var": { "kind": 256, // AST_VAR "flags": 0, "lineno": 2, "children": { "name": "var" } }, "expr": 42 } } ] }  */

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