- blogs:
- cles::blog

CentOS 7 に OAuth2 対応の fetchmail7 を入れる



コマンドラインから使える POP3/IMAP クライアントで OAuth2 に対応しているのは fetchmail の次期バージョンである 7.x 系(まだ alpha 版)のみのようです。alpha 版でしかもビルド済みのバイナリがないとなると、ちょっと気が引けますが Google や M365 (Exchange Online) から OAuth2 でメールを取得するためには仕方ありません。
ソースからビルドすることにします。
† OpenSSL も 1.1 系が必要
fetchmail7 をビルドするためには、各種ビルドツールに加えて OpenSSL 1.1 系をソースからコンパイルしてインストールしておく必要があります。これは、CentOS 7.x 系の OpenSSL の標準が 1.0 系のためです。具体的には以下のような感じでしょうか。
† fetchmail 7 のビルド
fetchmail 自身は以下のような感じでソースからビルドできます。
まだ alpha 版なので、make install
せずに、ディレクトリ内にできた fetchmail
のバイナリをそのまま呼出すことにします。
設定も普段使っている .fetchmailrc
とは別の設定ファイル (例えば .fechmailrc7
)を作ることにします。
あとは、以下のような感じで呼出せば OK。
例えば Office 365 上のメールを取得する.fetchmailrc
の例は以下のようになります。
.fechmailrc7
ここで指定している /path/to/access_token
は、前のエントリ(python-o365 を使って O365 アクセストークンを取得する)で取得したファイルを指すようにするのがポイントです。
† 参考
このエントリへのTrackbackにはこのURLが必要です→https://blog.cles.jp/item/12632
古いエントリについてはコメント制御しているため、即時に反映されないことがあります。
コメントは承認後の表示となります。
OpenIDでログインすると、即時に公開されます。
OpenID を使ってログインすることができます。
- メイリオ + Consolas の等幅... (1)
- シェルスクリプトで最新のフ... (1)
- 情報処理安全確保支援士の登... (1)
- どうしてみんな firewalld で... (1)
- Windows のディスクのプロパ... (1)
2 . Word で数式がグレーアウトされていて挿入できないときは(7116)
3 . Windows 10 で勝手にログアウトされないようにする(5354)
4 . Firefox でパスワードが保存されるページとされないページの違い(4035)
5 . awk で指定した n カラム目以降を出力する(3615)