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2022/02/04

横浜地裁に思わぬ意趣返し

  裁判  アパート経営 
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横浜地裁の敷地内に車が駐車されっぱなしになっていることがニュースになっていたのでメモ。

例えば自分の土地に他人が勝手に車を停めていってしまったような場合、例えば警察に通報したとしても警察はなにもしてくれません。それどころか、自分で敷地外に移動してしまうようなこともできません。賃貸している人にはよく知られていますが、滞納している人を追い出せないのも同じ理由(賃貸の場合には借地借家法があるのでさらに大変)です。

じゃあ、どうすればいいのかといえば基本的には裁判する必要があります

ナンバーに粘着テープ・フロントに張り紙…横浜地裁の敷地にナゾの車

3日、横浜地方裁判所の敷地内に、3日近く駐車したままの状態になっているという1台の車がありました。「車が邪魔」との通報もあったといいますが、警察は「対応するのは地裁」とし、撤去されないままになっていました。

例えば駐車場を貸していて貸した相手が車を放置して逃げてしまったような場合に、その処分に大変な時間と費用がかかることになるわけですが、今回の件はそういう現状に関する意趣返しのようにも見えます。

自力救済の禁止

これは自力救済の禁止と呼ばれるものです。
以下の東京都宅地建物取引業協会の解説や、最高裁判所の判例にもはっきりと書いてあるので、賃貸をする場合にはこのあたりのリスクをしっかりと踏まえておく必要があります。

公益社団法人東京都宅地建物取引業協会, "「自力救済禁止の原則」関連"

法的手続きによらずに自らの力で権利の実現を強行することは、近代法が「自力救済の禁止の原則」を根拠に違法としており、対応には十分な注意が必要です。
裁判所は次のように言います。「私力の行使は、原則として法の禁止するところであり、法律に定める手続によったのでは、権利に対する違法な侵害に対抗して現状を維持することが不可能又は著しく困難であると認められる緊急やむを得ない特別の事情が存する場合においてのみ、その必要の限度を超えない範囲で、例外的に許されるだけである。」(最判昭 40.12.7民集 19.9.2101)

参考


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