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ソフトウェアエンジニアリング



最近、技術書を読む機会がめっきり少なくなっていたので、こういう本が無性に読みたくなりました。禁断症状でしょうかね。
730ページもある大作です。内容は比較的平易に書かれていると思いますが、量が量なのでそれだけでなえてしまう人にはオススメできません。
† 事例はロールプレイングゲーム
この手の本は理論とともに事例がかいてあるというのが一種のパターンです。ただ、この本で取り上げられている事例は「オンライン販売」とか、「バンキング」ようなよくあるビジネスアプリケーションではなく、「Encounter」というRPGなのです。
† 教科書のような内容
邦題は単なるソフトウェアエンジニアリングですが、原題はSoftware Engineering: An Object-Oriented Perspectiveとなっています。あえて、UMLやRUP、Java、MDAという流行のキーワードを登場させていないのは、オブジェクト指向によるソフトウェア開発に役立つエッセンスを網羅したかったということの現れでしょうか。
内容は、ソフトウェアプロセス、プロジェクト管理などのマネジメントの話から始まり、要求分析のような上流から、テスト技術、運用のような下流の話まで網羅されています。
全体的に見て、大学の教科書のような印象を受けました。つまり、網羅はされていますが、それ以上ではないので、各論に関してはさらに専門の本に進むか、巻末の参考文献(学術論文)を読む必要があります。
† 面白かったこと
要求分析の部分はRUPやOOSEのようにゴリゴリとユースケースを使うようなことはせずに、画面設計やIEEE830のようなもをちゃんと使っているあたりに好感が持てます。インスペクション(レビュー)についての話が随所に載っているところも○だと思います。
ダイアグラムの表記は基本的にUMLですが、DFDが入っていたりする部分があったりするところも、面白いですね。
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