BLOGTIMES
2012/12/19

殺菌作用はナノイーやプラズマクラスターではなくオゾンだった?

  家電  paper 
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プラズマクラスター掃除機に景表法に基づく措置命令が出たのは記憶に新しいところですが、今度はナノイーやプラズマクラスターの殺菌効果に対して疑問を呈する論文が発表されたことがニュースになっていました。

プラズマクラスターやナノイー自体にはほとんど殺菌効果がないことが明らかに - 家電・PC - Tech-On!

日本のエレクトロニクス関連メーカーが販売している空気清浄機には、殺菌や脱臭といった効果をうたう粒子を放出するものが多い。メーカー各社が名付けた粒子の例としては、シャープの「プラズマクラスターイオン」やパナソニックの「ナノイー」がある。ところが、そうした粒子自体には殺菌効果がほとんどなく、実際の殺菌は、同時に発生するオゾンが担っているとする論文が公開されている。

上記の記事の元ネタと思われるのは日本感染症学会が発行する感染症学雑誌の下記の論文のようです。僕は会員ではないので全文を読むことは出来ませんが、アブストラクトには下記のように、プラズマクラスターやナノイーではなくオゾンによる殺菌効果で十分説明できると記されています。

僕はこの分野に詳しくないのでこの雑誌がどれくらい信用できるかわからないのですが、興味深い研究結果ではあると思います。論文誌の説明に最新刊のご案内から遡って過去2号分までの論文の全文PDFをご覧いただけるのは学会員のみ*1という記載があるので、あと半年もすれば誰でも全文をダウンロードできるようになります。全文が公開されたらちょっと目を通してみたいですね。

西村 秀一, "殺菌性能を有する空中浮遊物質の放出を謳う各種電気製品の,寒天平板培地上の細菌に対する殺菌能の本体についての解析," 感染症誌, Vol.86, No.6, pp.723-733, 2012.

1)通常の生活空間のような広い空間における使用では,ほとんど殺菌効果が期待できないこと,しかし,2)きわめて狭い空間における寒天培地上のある種の細菌という限定的な対象に対しては,ある程度の殺菌作用は認められること,だが,3)そうした効果は,一義的には,それらの機器が放出している特殊物質というより,それらが同時に放出しているオゾンによる殺菌効果で十分説明可能であること,が明らかになった.

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