BLOGTIMES
2013/11/23

なぜ昨シーズンより持ち越した灯油を使ってはいけないのか

  ncac 
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国民生活センターが灯油を昨シーズンから持ち越したような場合に発生する「不良灯油」を使ったらどうなるのかということについての調査結果を発表していたのでメモ。

灯油が変質するのに要する時間は、灯油専用容器に保存していない場合には約半月だったりとなかなか興味深い実験結果になっています。調べてみると JIS Z 1710:2012 灯油用ポリエチレンかんが規格化されていて、その中に遮光性試験についても定められていました。飲料水用は白い容器が多いので、それと区別するために色がついているのだと思っていましたが、飾りではなく遮光のためだったんですね。

実際に使ってみたという結果がまたちょっと恐ろしくて、給油タンク一杯分の量で場合によっては火が消えなくなったりとかなり深刻な問題が発生するようです。

不良灯油による石油暖房機器の故障や異常に注意(発表情報)_国民生活センター

  1. 直射日光の当たる屋外で保管した場合、灯油専用ではないポリ容器(白)に保管した灯油は約半月で変質が見られました。また、灯油専用ではないポリ容器(白)は紫外線透過率が高いことがわかりました。
  2. 変質灯油を石油ストーブに使用すると、給油タンク一杯分の量で、芯にタールが付着して火が着かなくなることや、緊急消火ボタンを押しても火が消えないことがありました。
  3. 変質灯油を石油ファンヒーターに使用すると、給油タンク一杯分の量で、点火できなくなり、刺激臭のする煙が出るようになりました。
  4. 水の入った不純灯油を石油ストーブに使用すると、油受け皿に水が残り内部がさびたり、芯が動かなくなったりしました。
  5. 水の入った不純灯油を石油ファンヒーターに使用すると、燃焼が不安定になりエラー表示が出て消火したり、内部がさびたりしました。
  6. 取扱説明書や本体などには、不良灯油の使用を禁止することや、使用してしまった場合の症状、解決策が表示されていました。また、不良灯油が原因の故障は保証期間内でも、有償修理となることが表示されていました。

これからストーブのシーズンですが、もったいないと持ち越しの灯油を使うことなく、必ず新しいものを使った方がいいですね。

参考


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