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AspectJ + AspectWerkz → AspectJ5 ?

今日、ある人から聞いてわかったのですが、AspectJとAspectWerkzがどうやら統合される模様*1。
AspectJはeclipseなので後ろ盾はIBMなわけですが、確かAspectWerkzはBEAですよね。意外な組み合わせなのかと思いきやそうでもないかもしれません。
† JBossへの対抗?
以下はhsurの個人的なたわごとです。
この新AspectJ*2のライバルになりそうなのはJBossAOPでしょうか。よく考えると、これらのメーカーは全てJavaのアプリケーションサーバベンダーなんですよね。
IBM - AspectJ - Websphere
BEA - Weblogic - AspectWorkz
JBossGroup - JBoss - JBossAOP
表立っていろいろ騒がれているような感じはなかったのようなので、何か政治的なものがあるのかもしれません。一時期はアプリケーションサーバというえばWeblogicなんていうときもありましたが、最近は随分勢力図も塗りかわっているようです。WebsphereもWeblogicも近年JBossに随分シェアを食われているはずなので、それに対する対抗なのかなと勘ぐってしまいます。
JBossAOPはJBossのインターセプタアーキテクチャを実現するために使われていて、すでに実用という意味ではきちんと使われている実装になっています。AOSDかなんかだったと思いますが、IBMはWebsphereにAspectJを使っている*3なんて宣伝していましたが、AspetはEJB向けのような実用としての技術というよりは、どちらかというと学術的な色彩が色濃くある実装だと個人的には思っています。専用の構文を持った言語にしてしまっているので、普通のエンジニアにとっては概念も構文も覚えないといけないので敷居が高いですし。
AOP技術がEJB3.0に向けても重要な役割を果たすことを考えると、IBMやBEAがそのような状況を放置できなくなったのかなぁという感じもします。これ以上シェアを食われるわけにはいかないでしょうからね。
発表されたアノテーションの書き方はJavaのプログラマーにとってはとても自然な書き方に仕上がっています。言語とのしての意味が同じでも、記述能力に優劣がなくても、見た目に親しみがもてるかもてないかという要素は普及には大きく関係してくると思います。
何にせよ、これまでいまいちぱっとしなかったAspectJにもやっと春がやってくるのかも知れません。どちらも切磋琢磨して、使いやすく、便利な実装に進化していってほしいと思います。
† Aspect指向分析と設計の本が
発表資料を読んでいたらこんな本が出ることに気づきました。AOPで次を狙うならAspect Oriented Software Design Methodology か、Aspect Oriented Debug & Test Techniqueかなぁ。
- *1: eclipse.orgの発表「AspectJ and AspectWerkz to Join Forces」
- *2: AspectJ5というらしいです
- *3: どこにどうやって使ってるのかはいまいち不明ですが。
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