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2016/06/16

癌のリスクはコーヒーではなく、飲みものの温度にある


IARC がコーヒーの発がん性をヒトに対する発癌性が疑われる ( グループ 2B ) から、ヒトに対する発癌性が分類できない ( グループ 3 ) に変更したことがニュースになっていたのでメモ。
ちなみに70度を超えるような非常に熱い飲み物については、ヒトに対する発癌性がおそらくある ( グループ 2A ) に分類されています。
世界の雑記帳:「コーヒー発がん性」証拠なし、熱い飲み物には注意=WHO - 毎日新聞
世界保健機関(WHO)の専門組織である国際がん研究機関(IARC)は15日、最新調査の結果、コーヒーの発がん性を示す決定的な証拠はないことが明らかになったと発表した。IARCはこれまで、クロロホルムや鉛と同様、コーヒーを「ヒトに対する発がん性が疑われる」とされる「グループ2B」に分類していた
詳細については The Lancet Oncology の Carcinogenicity of drinking coffee, mate, and very hot beverages が原文になるようです。本件のサマリについては IARC が出しているプレスリリース「IARC Monographs evaluate drinking coffee, maté, and very hot beverages」があります。
これの中身を見てみると「70度を超えるような非常に熱い飲み物は、温度と共に食道がんのリスクが増加する」ことや、「多くの疫学研究では、コーヒーを飲むことは、膵臓がん、乳がん、前立腺がんについての発がん性への影響を持っておらず、肝臓がん、子宮内膜がんのリスクを減少させることを示している」ことが記載されていることが確認できます。
Studies in places such as China, the Islamic Republic of Iran, Turkey, and South America, where tea or maté is traditionally drunk very hot (at about 70°C), found that the risk of oesophageal cancer increased with the temperature at which the beverage was drunk.
Many epidemiologic al studies showed that coffee drinking had no carcinogenic effects for cancers of the pancreas, female breast, and prostate, and reduced risks were seen for cancers of the liver and uterine endometrium.
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