BLOGTIMES
2004/06/30

SWEBOKって何だ?

  softwareengineering 
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ソフトウェアエンジニアリング基礎知識体系―SWEBOK

ウェブめぐりをしていたらSWEBOKという単語を発見しました。名前がPMBOK*1に似ているので何かの知識体系だということはわかったのですが、恥ずかしながらそれ以上のことはわかりませんでした。

ちょっと気になったので、いろいろと調べてみるとswebok.orgというサイトがあり、これによるとSWEBOKIEEE Computer Societyが推進するプロジェクトでSoftware Engineering Body of Knowledgeの略のようです。日本語にするとソフトウェア工学知識体系といったところでしょうか。

hsurは大学ではソフトウェア工学(ソフトウェアプロジェクトマネジメント)が専門ということになっているんですが、恥ずかしながら今まで知りませんでした

早速読んでみるが・・・・

SWEBOKのサイトの左上に「Dowload 2004 Version」があったので早速ダウンロードしてみた。ドキュメントとしては結構ボリュームがあるので、個人的に興味があるCHAPTER 9 SOFTWARE ENGINEERING PROCESSをバラパラとめくってみた。

ところが、簡単な解説と膨大な参考文献リストしかないような感じでちょっとがっかり。良く見てみるとそういう部分がほとんどのようだ。最終的に論文を読まないといけないのだったらSWEBOKはどうやって使えっていうのだろうか。

いろいろ探していくと

2004年版への批判ではないようだけれども、Martin Fowlerさんの批判(原文)を見つけた。文中のソフトウェアの生産性が測れないというのはこの話題のことですね。

Martin Fowler's Bliki in Japanese - Swebok

"プロセスの節は、測定管理の記述に多くを費やされている。これは本当にダメなことだ。以前、私は、生産性を計測することは不可能だと述べたはずだ。これは科学的管理法を基にしており、プロセス中の人間の役割や人々の相互やり取りについては、完全に無視されている。繰り返すが、「人」や「相互作用」は、「プロセス」よりも勝るのである。これは知識体系の大きな欠陥である。"

批判の内容についてどうこうというのは、とりあえずやめておきますけれども、SWEBOKはまだ完全ではないようですね。とりあえず論文のリストとしては価値がありそうなので、しばらくはそういう使い方に専念しようと思います。

  • *1: PMIがまとめているProject Management Body Of Knowledgeの略で「プロジェクトマネジメント知識体系」と訳される。

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