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2015/05/30

トヨタが 「AA型種類株式」の発行を検討中?

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読売にトヨタが個人向けの種類株式の発行を検討していることが載っていたのでメモ。

最近発表されたような書かれ方ですが、実際に発表されたのは4月末です。ちなみに種類株式というのは優先株のような普通株とは違う性質を持った株式のことです。自分で会社を立ち上げたりする場合(特にベンチャーとしていろいろな人にお金を出してもらう場合)には議決権比率の調整する必要があったり、株券を無断で他人への譲渡を防ぐ必要があったり、一定期間後に株を買い戻す約束をつけたりするために、種類株式を発行する場合がありますが上場会社で優先株で以外の種類株式というのは初めて見ました*1

今回トヨタから発行されるのは議決権、譲渡制限条項、取得請求権、取得条項がついているちょっと変わった株式。売り出し価格は2割ほど高くなるようですが、5年後には普通株式への転換か、発行価格での取得請求が選べるようです。希薄化防止のために、トヨタは同じだけの自己株取得も行うとのこと。譲渡制限がついているので、親類の会社の株のような感じになりますから、自分の会社のようにつきあってくれる人を求めているということですね。

トヨタ新型株、5年間売買禁止だが「元本保証」 : 経済 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

新型株の価格は、市場で売買されている普通株より2割ほど高くするが、取得から5年が過ぎれば、普通株に転換するか、トヨタに買い取ってもらうことができる。投資家にとっては事実上の元本保証となる。

トヨタ自動車、中長期保有を前提とした 「AA型種類株式」の発行に向けた手続きを開始 | TOYOTA Global Newsroom

種別(特徴)
  • 中長期の保有を前提とした種類株式
  • 非上場かつ全期間譲渡制限付、議決権あり
  • 発行から概ね5年経過後以降、株主は普通株式への転換および発行価格での取得請求が可能、発行体(トヨタ)は全部取得請求が可能

参考

会社法

(異なる種類の株式)
第百八条  株式会社は、次に掲げる事項について異なる定めをした内容の異なる二以上の種類の株式を発行することができる。ただし、委員会設置会社及び公開会社は、第九号に掲げる事項についての定めがある種類の株式を発行することができない。
 剰余金の配当
 残余財産の分配
 株主総会において議決権を行使することができる事項
 譲渡による当該種類の株式の取得について当該株式会社の承認を要すること。
 当該種類の株式について、株主が当該株式会社に対してその取得を請求することができること。
 当該種類の株式について、当該株式会社が一定の事由が生じたことを条件としてこれを取得することができること。
 当該種類の株式について、当該株式会社が株主総会の決議によってその全部を取得すること。
 株主総会(取締役会設置会社にあっては株主総会又は取締役会、清算人会設置会社(第四百七十八条第六項に規定する清算人会設置会社をいう。以下この条において同じ。)にあっては株主総会又は清算人会)において決議すべき事項のうち、当該決議のほか、当該種類の株式の種類株主を構成員とする種類株主総会の決議があることを必要とするもの
 当該種類の株式の種類株主を構成員とする種類株主総会において取締役又は監査役を選任すること。
  • *1: INPEX の黄金株もありますが。

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