BLOGTIMES
2007/02/12

ずっと受けたかったソフトウェアエンジニアリングの授業

  softwareengineering 
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ずっと受けたかったソフトウェアエンジニアリングの授業(1) ずっと受けたかったソフトウェアエンジニアリングの授業(2)

ちょっと気になっていたので買ってみました。ソフトウェアを専門としていれば1冊、1~2時間で読み終われるくらいの内容なので、2冊で4000円と考えるとコストパフォーマンスはかなり悪いです。

ソフトウェアエンジニアリングというよりは、ソフトウェアの実務畑の人が書いたソフトウェア業界のお仕事の解説書なので、ソフトウェアエンジニアリングを期待して読むと拍子抜けします。業界に新人として入った自分からみれば、全体的にSI会社の新人研修マニュアルそのもののような感じです。

ソフトウェアを専門としない人がソフトウェア業界について知りたい場合には入門書とか、IT系への就職対策には使えると思います。分かった気にはなれるけど、これを読んでなにかテクニックが身につくということはないと思います。

が、この本をベースににしていると現在のソフトウェア業界の慣習を追認するだけなのではないかと思います。

紹介されているソフトウェアエンジニアリングの内容はほとんどが枯れていて無難なものばかりなので、もうちょっと現状のソフトウェアエンジニアリングがどんな取り組みを行っているかについて触れて欲しいなぁと思います。あと、ベームのスパイラルモデルについてはリスク駆動であることが発明だったわけですが、それについては一言も触れずに進化する社会に適合する仕組みであると片付けているのもちょっと不満。

教科書として考えるならば情報を専門としない学部レベルであればソフトウェアエンジニアリングで通るかもしれませんが、情報系の学部であれば間違いなく情報処理入門みたいな内容なのではないかと。


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