BLOGTIMES
2008/10/13

ネットで風邪薬が買えなくなる?

  law  medical  mhlw 
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厚労省が2009年から医薬品のネット販売を規制する省令を施行する予定のようです。

ヤフー、「医薬品ネット販売」規制する厚労省省令案の再考求め意見書提出 | ネット | マイコミジャーナル

2006年6月に公布され、2009年春にも施行が予定されている改正薬事法では、リスクに応じて医薬品を「第1類」「第2類」「第3類」の3種類に分類。今年7月には、厚生労働省の検討委員会が、各分類の医薬品販売方法の在り方について報告書の中で言及。

同報告書によれば、第1類は「情報通信技術を活用した販売は適当でない」、第2類は「対面の原則が担保されない限り、販売することを認められない」とし、この2分類の医薬品のネット販売について否定的な見解を提示した。

これが施行されるとネット販売で購入することが出来る医薬品が大きく制限されることになるようです。ケンコーコム健康Topicsに掲載されている一般用医薬品のリスク分類によると、第1類というのはだいたいがスイッチOTC系*1なので、リスク管理上このあたりはまぁしょうがないかと思わなくもないのですが、第2類をみると、アセトアミノフェン、アスピリン、イブプロフェン、インドメタシン、エテンザミドといった解熱鎮痛剤のほとんどがここに含まれてしまっています。よって、風邪薬すら買えないというのもあながち嘘ではないのかもしれません。残った第3類というのは、この分だとビタミン剤とかそういう類のものになるのでしょう。

上記のヤフーのほかにも、ネットの医薬品小売を扱っている業者は反対運動を展開しているようです。特にケンコーコムには特設ページが掲載されていて大々的に反対しています。まぁ、消費者の利益というのもありますが、これらの業者にとってはビジネス的なインパクトは無視できないでしょうからね。厚労省へのパブリックコメントの締め切りは10月16日までのようなので、僕も反対コメントを送っておきたいと思います。

  • *1: 元々、処方薬だったものが大衆薬になったもの。有名どころだと胃薬のガスターとか。

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