BLOGTIMES
2010/04/28

なぜデザインなのか。

  言葉 
このエントリーをはてなブックマークに追加

なぜデザインなのか。

久しぶりに刺激をもらった本。この本で対談をしている原さんも、阿部さんも僕は存じていないけれど、2方ともデザイナーで大学教授をされているようです。偶然「語彙が少ないと仕事の能率もわるい?:DESIGN IT! w/LOVE」というエントリで紹介されている一節を読んで、ちょっとガツンと殴られたような気がして、思わず本をオーダーしてしまいました

デザイナーは説明のプロでなければならない*1

デザイナーというのは、職業柄ものすごく説明しにくいことを考えついてしまうんですよ。いまだかつて誰も思いつかなかったようなことを考えてしまって、それを「あなたの事業にこんなふうに適用するとうまくいくのではないですか」と提案するのが、デザイナーです。(中略)クライアントだけでなく、写真家やコピーライター、身近なスタッフをはじめ、それに関わるいろんな人たち全員に、考えていることのディテールやその意味、ヴィジョンを適切に伝えていく必要がある。それは生半可な言葉の分量では足りないし、多くを費やせばいいということでもない。自分が考えていることを正確に理解してもらうには、どんな言葉を使ったらいいか、という準備はいつもしておいた方がよい。

この部分がものすごく本質を捉えていて、「デザイナー」を「ソフトウェアエンジニア」に読み替えてみてもしっくりきます

逆に、ソフトウェアはデザインと同じくらいクリエイティビティが高い作業なんだと言うことを再実感させてくれる意味で、この本と出会ったことは貴重な経験になりました。ドキュメンテーションするときの心構えとして、読んでおいて損はないかもしれません。

  • *1: 原研哉, 阿部雅世, "なぜデザインなのか。," 平凡社, pp.44-46, 2007

トラックバックについて
Trackback URL:
お気軽にどうぞ。トラックバック前にポリシーをお読みください。[policy]
このエントリへのTrackbackにはこのURLが必要です→https://blog.cles.jp/item/3531
Trackbacks
このエントリにトラックバックはありません
Comments
愛のあるツッコミをお気軽にどうぞ。[policy]
古いエントリについてはコメント制御しているため、即時に反映されないことがあります。
コメントはありません
Comments Form

コメントは承認後の表示となります。
OpenIDでログインすると、即時に公開されます。

OpenID を使ってログインすることができます。

Identity URL: Yahoo! JAPAN IDでログイン