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2011/11/05

一ぜんめし 揚羽屋



小諸に島崎藤村の直筆の看板が飾ってある店がある*1というので、そこに向かいます。既に暗くなり始めていましたが、幸い分かりやすい場所なのですぐに見つけることができました。こんなこともあろうかと持っていったタブレットが地味に役に立ちました。軽くて起動時間がないタブレットは旅行向けなのかもしれません。まだ夕食には早い時間帯なので、店内はおそらく地元の人と思われる人が1人だけ。
実はソースカツ丼が有名だったりするようなのでそちらも気になりますが、島崎藤村にちなんだ今日は一ぜんめしという豆腐料理・山菜・鯉の洗いの定食にします。しばらく待つと運ばれてくるのは、鯉の洗い、おから、揚げ出し豆腐、肉巻、揚げ豆腐、山菜、野沢菜漬けとなかなかボリュームがあります。鯉の洗いは酢味噌でいただきます。味が酷評されたりしているようですが、友人と2人の意見では普通に美味しかったのではという結論になりました。コストパフォーマンスもそこまで悪くないと思いますし。
ちなみに箸袋の裏には島崎藤村の千曲川のスケッチの一節がしっかり載っていました。
私は外出した序に時々立寄って焚火にあてて貰う家がある。鹿島神社の横手に、一ぜんめし、御休処、揚羽屋とした看板の出してあるのがそれだ。
揚羽屋では豆腐を造るから、服装に関わず働く内儀さんがよく荷を担いで、襦袢の袖で顔の汗を拭き拭き町を売って歩く。朝晩の空に徹る声を聞くと、アア豆腐屋の内儀さんだと直に分る。自分の家でもこの女から油揚だの雁もどきだのを買う。近頃は子息も大きく成って、母親さんの代りに荷を担いで来て、ハチハイでも奴でもトントンとやるように成った。
蕎麦はもとより名物だ。酒盛の後の蕎麦振舞と言えば本式の馳走に成っている。それから、「お煮掛」と称えて、手製のうどんに野菜を入れて煮たのも、常食に用いられる。揚羽屋へ寄って、大鍋のかけてある炉辺に腰掛けて、煙の目にしみるような盛んな焚火にあたっていると、私はよく人々が土足のままでそこに集りながら好物のうでだしうどんに温熱を取るのを見かける。
食後に「島崎藤村の直筆はどこですか?」と聞いて写真撮影をさせてもらって、お店を後にしました。撮影には気軽に応じてもらえます。
† 詳細情報
一ぜんめし 揚羽屋
長野県小諸市大手1-3-17
0267-22-0382
11:30~22:00
木休
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