BLOGTIMES
2005/01/06

入門オブジェクト指向設計

  objectoriented 
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入門 オブジェクト指向設計―変更に強く生産性が高いシステムを

いろいろなところで話題になっているようなので、正月に仙台のヨドバシカメラでちょっと買ってみました。

そんなに分量が多くないことと、紹介されている事例と自分の相性が良かった*1ので、すぐに読み終わってしまいました。内容を考えると少しコストパフォーマンスが悪いような気がします。内容によっては大学で教科書にでもしようかと思っていたのですが、それは少し難しそうです。

上流から下流まで網羅

開発プロセスや設計の考え方、それに対するダイアグラムからソースコードまでが含まれているので、国産の本としてはなかなかのものだと思います。

特にロバストネス分析、クラスの依存性を考慮したクラス設計、クラスの責務の分割方法まわりはかなりよくできていると思います。

入門だけど初心者向けじゃない

ただ、読んでいて少し気になったのが、この本が対象としている読者像が自分の想像していたものとは違っていたことでしょうか。

題名が「入門オブジェクト指向設計」なので初心者向けの本のように思っていたんですが、内容はそうではありませんでした。

どう表現すればいいのか良くわからないのですが、現在Javaを使って開発しているけれど、オブジェクト指向設計をしていない開発者向けなんだろうと思います。最低でも自力で環境が構築でき、開発を行った経験がある人でなければ読みこなすのは難しいと思います。年次でいけばITエンジニアになってから3年目くらいでしょうかね。

こんな感じなので、大学で教科書にするのはあきらめることにしました。初心者にオブジェクト指向を教えるのにちょうどいい教科書はなにかないですかね。

  • *1: この本が前提としている開発プロセスやミドルウェアなどが、今現在自分のやっていることに比較的似通っていたということです。

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