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オブジェクトデザイン


久しぶりに方法論の本を読了。
著者のWirfs-brock*1は責務駆動設計*2の考案者で、CRC法の人なんですね。そもそもこの本を買った理由はD論を書くのに、UML モデリングのエッセンス 第3版を改めて調べなおしていたら、オブジェクト指向の表記法の考案者としてBoochやJacobson、 Rumbaugh、Shlaer、Mellor、Coad、Yourdonらに交じってWirfs-brockという名前があったからでした。恥ずかしながらこの人が何を作ったひとなのかよく分かっていませんでしたが、この人たちに並んで称される人ならばかって損はないだろうと思っていました。
モデリングの手法はいろいろと参考になる部分が多いです。特徴的なのはOOSEなどで使っている3つのステレオタイプ(BCE)に対して、こちらは6つのステレオタイプを使ってモデリングを行っていくところでしょうか。これくらいの種類があったほうが、肥大化しやすいCの部分が綺麗に整理できてモデリングがやりやすいと思います。全体として、CRC法の行間が埋まっていくような感じです。
例によって厚い本なので、万人にはおススメできないですが、オブジェクト指向設計を理解するには良書だと思います。
† 参考
† もっと重大なことを発見
巻末の参考文献をみていて気づいたのですが、ずっと気になっていたオブジェクト指向入門 第2版 原則・コンセプトの下巻の発売が2008年春になっていました。もう春も終わってしまうのですが、本当に出るんでしょうかね。とりあえず待ちきれないので原著「Object-Oriented Software Construction (Book/CD-ROM) (2nd Edition) (Prentice-Hall International Series in Computer Science)」を買ってしまおうと思います。
- *1: Rebecca's Blogというご本人のブログもあるみたいです。
- *2: Responsibility-Driven Design
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