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2015/03/04

HEARTBLEED, POODLE の次は FREAK

昨年くらいから SSL の界隈はいろいろな脆弱性が見つかっていて Heartbleed, POODLE という形で話題になりましたが、今度は FREAK (Factoring attack on RSA-EXPORT Keys)*1 という問題が見つかったようです。
1996年まで、アメリカはテロや犯罪に暗号化が使われないように強度の高い暗号化を行うソフトウェアについてはかなり厳しい輸出規制が行っていたので、ブラウザもUS版(アメリカ国外からのダウンロードは違法)と国際版という2つのバージョンが配布されているのが普通でした。輸出規制を回避するために、本拠地をアメリカ以外に置いたり、 PGPi などのソフトウェアは本には輸出規制が逆手にとって、ソースコードを本として出版して、輸出した後、国外で OCR をかけてソフトウェアに戻す*2ということが行われていたりしました。
FREAK に出てくる RSA-EXPORT (輸出用 RSA) というのはそのときの名残です。鍵長 40bit とか 56bit というやつですね。最近は 128bit や 256bit が普通になっていることを考えるとかなり強度が低い暗号化ということになります。デフォルトで無効になってくれるといいんですが、「mod_ssl の適切な設定を簡単に作る」などの方法で、Cipher Suite を適切に設定するようにするしかないですね。
† 参考
- 米輸出規制に起因するTLS/SSLの脆弱性「FREAK」が発覚 - ITmedia エンタープライズ
- SSLの深刻な脆弱性「FREAK」が明らかに--ウェブサイトの3分の1に影響か - ZDNet Japan
- FREAK についてまとめてみた - piyolog
- *1: State Machine AttACKs against TLS (SMACK TLS)
- *2: 暗号化ソフトのソースコードを6000ページもの本12冊にして合法的に輸出した壮大なプロジェクト「PGPi scanning project」 - GIGAZINE
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