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人工知能、人工無能

ケース演習で知能ロボットをどうやったら生産現場に導入できるかというテーマでディスカッション。結局、知能って何なんだという話になってしまった。
† 人工知能ってなんだ?
とかく人工知能(AI)技術の話は誤解されやすい。それだけ人工知能に対する期待が大きいということなんだろうけど、実際には人間の知能に近いものの研究はほとんど進んでいないのが実状だと思う。現在AIと呼ばれているものは、そのほとんどが人間のふりをするだけのもので、一般の人が要求するような水準を満たしているはずもない。
このギャップがそもそもの問題になって話がかみ合わないことも多い。だから産業化できないんだろうけど・・・っていうのをMOT的に考えるのが今回の演習のミソなんだろう。
† いちおう専攻でした
僕は学部時代に自然言語処理(NLP)をやっていたので、この辺の話は嫌というほどしている。
個人的にはアランM.チューリングの計算する機械と知性で出てくる模倣ゲーム*1をパスすれば知能があるといってもいいし、それでも産業上十分実用的だとと思っている。でも、やっぱり一般の人はサールの中国語の部屋を解決できるレベルの知能が必要だと思っている人が圧倒的に多い。前者のAIを強いAI、後者のAIを弱いAIといったりするわけだけれども、その辺の違いを世間にうまく説明できていないのが人工知能学者の大罪だと思う。
時間があればEliza*2の話とかしたほうがいいのだろうか。ちょっと調べてみたら「人工無脳は考える」さんでPerlにも移植されているという情報をGetした。デモしてみるのもいいかも知れないのだけど、本質のロボット話からはずいぶん外れてしまうのでこれは微妙だ。
"そして現在ではそのソースはさまざまなプラットホーム用に移植されており、Perl5 用のモジュールChatbot::Elizaとしても意外と簡単に手に入る。"
† 担当
とりあえず、順当に制御ソフトの簡易化、知能化についての調査担当になったのでこれでひとまず自分の分野で戦えそうだ。
- *1: 別名チューリングテストとも呼ばれる
- *2: J. Weizenbaum, "ELIZA--A Computer Program For the Study of Natural Language Communication Between Man and Machine", Commun. ACM 10[1] 36-45(1966)
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