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続・NRI曰く「もはやオタクはニッチ市場ではない」


先日のNRIのレポートの話の続き。このレポートを僕がどう読んだのかということについて。
どんな業界で商売するにしても、ヘビーユーザーの嗜好というのは戦略としておさえておく必要があります。これはどうしてかというと、通常上位20%程度のユーザーの消費量は、総消費量に対して半分以上のシェアを占めているというのは普通です。なおかつ、この層は他の人への働きかけも強いので、そのマーケットのトレンドの形成に重要な働きをする層でもあります。
今回のレポートではその層をオタクと表現したことで、その表現が一人歩きしてしまっています。これはNRIの広報戦略でもあり、ある意味仕方がない*1と思います。
† レポートの意図するところ
「マーケットのセグメントとして「オタク」というものを認識し、それに積極的に対応する戦略がこれらの5分野においては重要だ」ということなんでしょうが、それを理解した人はこの状況だとほとんどいないでしょう。
† コンテンツ産業とか、知的財産立国がはやりなので
この人たちが日本のアニメ・ゲーム・コミック産業を支えているともいえるわけでですが、諸外国と比較してどうなのかという分析とかあるともう少し深く分析できたと思われるので残念です。
詳細なレポートは知的資産創造に掲載されたりするのかな。だとしたら図書館で読めるので助かるんだけどなぁ。
- *1: NRIもれっきとした一部上場の営利企業なので、通常お金をもらって配布するレポートを世間に無料公開するという行為に、戦略的側面がなにもないということはありえないはず。これだけ話題になれば十分元は取りましたね。でも、ちょっとやりすぎかも。
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なるほど。なるほど。ようやく納得というか理解に近づきました。戦略と考えると注目はしましたよね。でも今後はNRIの記事に対して信頼とか解り易さという点では少し懐疑的になってしまいそうです。
各マーケットにおいてヘビーユーザーの嗜好の思考と方向を捉えるのはマーケティングにおいて重要ってことですね?
補足の補足をhttp://blog.cles.jp/item/331に書いてみました。
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